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古代磐座(いわくら)祭祀の宮

TEL. 087-874-7430

〒769-0102 香川県高松市国分寺町国分2501

巳年壽詞と白蛇串守

当八幡宮本殿裏にある磐座は、古来より白蛇の生息地とされ、今でも数年に一度は、その姿を現します。
以下の件は、当宮の宮司に就いた神主のみに伝えられてきた口伝です。
[享保年間(江戸時代中期 1716〜1736)の折り、ある旅人が当宮に立ち寄った際、磐座に居た珍しい白蛇を
捕まえ、麻袋に入れて持ち帰り、家の甕に入れて飼っていたところ、白蛇は数日死んでしまい、何故か以降一年の内に
その家は一家断絶の悲惨な状況に陥りました。その家の親族は、死んでしまった白蛇の祟りと恐れ、その後に白蛇の姿
が映ったとされる石を当宮に持参し、白蛇の魂を慰めてもらいたいと依頼を受け、当時の神官【森口信濃源安伴】が、
これを受託。但し、親族より「誰にも話すことなく
神官お一人でお祀りしてください」との申し出があり、爾来、そ
の日より十二年間は『巳の日』毎に、以降は『巳の年』毎に、持参された石の前に、神酒と玉子12個を供え、歴代の
社司(宮司)が秘密裏に祭祀を司ってきました。]

 したがって、この話が外部に漏れることは無く、何代にも亘り、各宮司がその石を守ってきたのですが、残念なこと
に、戦時中〜戦後にかけて、この石が所在が不明になり、それまで石の前で行ってきた祭祀が出来なくなり、と言って
巳の年の祭祀を中断することは出来ず、所在不明になって以降は、磐座の中に供え物を奉り《
巳年壽詞(みどしのよご
と)
》なる神事として、平成13年(2001)の巳年まで秘儀祭祀を続けてまいりました。

 時を経て平成24年(2012)6月13日に、現宮司が神庫二階にて古い祭具等を処分するべく整理をしていたと
ころ
一番奥の隅に、古い新聞紙で包まれた重みのある物を見つけ、それを開けたところ、所在不明になっていた石で
あることに驚愕致しました。実際には、蛇の姿が映ったものではなく、蛇の姿が刻まれたものでした。
 平成25年(2013)巳年を迎える前年に、この石が見つかったことに霊威感ずるところがあり、すぐさま御祈祷
を斎行し【白蛇の御神石】として、本殿に納めました。後から解ったことですが、6月13日が巳の日であったことに
さらに驚きました。以降、日々の祭祀を続ける中に「白蛇の念は既に浄化されている。今後は巳年に限り多くの皆様に
拝していただきたい」とのお告げがあり、永年の時を経て、平成25年巳年の正月から春祭まで、当宮に参拝された中
で拝観ご希望の方にのみ、殿内にて御神石を拝していただきました。
 この御神石の発見を機に、正月に御祈願をされた方に【
白蛇串守】を授与させていただいています。

《蛇》は、世界中で古来より生命を現し、日本では特に白蛇を神の使いとして太古より崇めてまいりました。脱皮を
繰返し、傷ひとつない姿になることから、大きな霊力を秘めているとされ、再生・蘇りの象徴とされ、その強い生命力
から「生命の源」ともされています。また《白》色は、穢れ無き聖なる色とされ、人間の身体に当てはめれば、罪穢れ
が取り除かれた状態を現します。

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讃岐国分寺正八幡 國分八幡宮

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